NIMIC通信 [No.284 2025年8月号-1]

目次

1.外国から来た保護者のための小学校入学前説明会

日本の小学校を知らない外国から来た保護者が、安心して入学準備ができるように、市と共催でオンライン(Zoom)説明会を行います。今回は、「学校生活」や「小学校の1年間」、放課後に子どもを預かる「学童保育」などの話をします。

日時:9月6日(土)午前10時~11時30分

対象:これから小学校に入学・転入する子どもがいる保護者

申込み:8月29日(金)までに、下の申し込みフォームから申し込んでください。

申し込みフォーム: https://forms.gle/7HMkULrSVQtwkYxH6

問合せ:西東京市多文化共生センター ℡042-461-0381 

くわしいことは、 https://nimic.jp/wp-content/uploads/2025/07/pre-elementary-school-orientation-202509.pdf

2.年長〜小学2年生対象「親子であそぼう 多言語で楽しく!」8/24開催

西東京市に住む外国人が講師になって、親子で 英語・韓国語・ロシア語・タイ語のゲームやダンス等 を体験します。 夏休みに親子で外国の文化と言葉に触れる楽しい イベントに遊びに来ませんか?西東京市との共催です。

日 時:8月24日(日) 午前10時〜12時

対 象:年長~小学校2年生

場 所:きらっと(南町スポーツ・文化交流センター、田無駅南口から徒歩4分)

定 員:親子15組

参加費:1人500円 (当日現金のみ)

申 込:8月14日(木)必着で申込フォームから申込んでください。https://forms.gle/xZCqNEcMEs5E9ciV7

①お子様の氏名(ふりがな)・ローマ字表記

②学年

③保護者の氏名(ふりがな)・ローマ字表記

④住所 ⑤電話番号 ⑥メールアドレス

問い合わせ TEL: 042-461-0381  MAIL: events@nimic.jp

3.報告 日本語ボランティア入門講座 全8回 5/17~7/11

今年度の日本語ボランティア入門講座が終了しました。参加者は43名、みなさん熱心に講義に耳を傾けながら、お互いの考えを話し共有されていました。「大変有意義で楽しい時間だった」「始めより知識も増え多文化共生のための活動に関われたらと思った」「継続して学びたい」「自分にあった教室を見つけたい」などの感想がありました。市内の各日本語教室で新しく活動する仲間がふえそうです。

4. 「多言語進学ガイダンス」参加報告

7月13日(日)武蔵境スイングビルでMIA主催により「日本語を母語としない親子のための多言語進学ガイダンス」が行われ、今年は10カ国出身の生徒、保護者、支援者など85名の参加がありました。西東京市多文化キッズサロン中学部からも5組の親子とスタッフが参加し、合同説明会の後の個別相談では通訳を介して中学校、高校の先生に熱心に質問をしていました。生徒、保護者にとって日本の受験体制をしっかり学べるいい機会となっています。

5. Book『言語の本質 ―ことばはどう生まれ、進化したか―』
今井むつみ・秋田喜美/著  中公新書 2023年5月

著者の今井むつみさんは、認知科学・言語心理学・発達心理学を専門とする、秋田喜美さんは認知・心理言語学を専門とする言語の研究者です。「オノマトペとは何か」から始まり、人間の赤ちゃんが言語という巨大システムをいかに習得するのか、AIと人の違いは?と進み、最終章では「言語の本質」を考えます。動物は?手話は?ヘレン・ケラーは?など様々な話題もはさみつつ一般の人にも読みやすく書かれた本で、新書としては珍しく、話題になり版を重ねて、2024年の新書大賞を受賞しました。

私の感想は次の2点です。〈その1〉認知科学・言語心理学の研究方法について。様々な言語の比較や小さい子どもの誤用を分析するほかに、広がる疑問に仮説を立てて、動物や赤ちゃんで実験を行い、ひとつずつ裏付けをとっていく手法が理科系の研究と同じでおもしろかったです。〈その2〉大人になった我が子が今普通に日本語を話しているということは、かつて幼い頃、ものすごく頭を使ってアブダクション推論を働かせて言語を習得していたのか。漢字テストの点数などでぶつぶつ言って悪かったかなと反省しました。

「読みやすく」とは言っても完全に学術書です。暑い夏の盛りよりは、読書の秋にでも落ち着いてお読みください。

(NIMIC会員 根本百合)

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